第2回小高の復興に向けた定例会を開催しました!

2016年12月19日(月)、小高生涯学習センター「浮舟文化会館」にて、「第2回小高の復興に向けた定例会」を開催しました。

日頃、小高において復興に向けた取り組みや地域づくりにご尽力されている行政区長連合会、小高区地域協議会、南相馬市社会福祉協議会、JAふくしま未来の関係者の皆様にご出席いただきました。関心をもっていただいた方々にも、傍聴にいらしていただき、どうもありがとうございました。

 

小高復興デザインセンターから、10月に開催した「第1回小高の復興に向けた定例会」以降の活動や復興に向けた分野ごとの取組み方針等について報告を行ったのち、小高の復興に向けた協働のまちづくりについて議論を行いました。

 

1.10月以降の活動報告

小高復興デザインセンターの活動報告、および、センターが関わる「高校生による小高区への提案事業」に関する状況報告を行いました。

 

小高復興デザインセンターでは、これまで①小高の復興やまちづくりに関わる様々な方々や団体の皆様との協働・実践に向けた活動、②知識や情報、課題の蓄積と発信を行ってきました。今後も継続的な活動を行っていきたいと考えています。

 

この期間においても、まちあるき企画や交流会等の実践活動を、住民や行政の方々などと協働して検討・実施しました。また、行政区における聞取り調査やワークショップ、災害リスク等に関する講演会の開催など、知見や課題の蓄積と発信を行っています。

(個別の活動については、HPのこれまでの記事を御覧ください)

 

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▲高校生による提案事業について報告しました。

 

また、「高校生による小高区への提案事業」では、11月12日(土)に浮舟文化会館で「高校生による市長への公開プレゼンテーション」開催されました。小高の復興に向けた、高校生らしい楽しくも、よく考えられた提案が発表されました。

 

このなかには、来年度から高校生自身が通う小高産業技術高校までの通学路を賑やかにするための提案がありましたが、定例会の出席者の皆様からは通学路沿いの街灯設置や遠方からの高校生を受け入れるために空き家を利用するといったアイディア等をいただきました。

 

2.部会・行政区ごとのプラン

小高復興デザインセンターでは、「まちなか」「生業」「つながり」「災害リスク」というテーマごとに検討の場「部会」を設けています。さらに、部会で議論・検討された内容を踏まえて、行政区ごとに復興に向けたプランづくりを進めています。それぞれの部会や行政区ごとのプラン策定に向けたこれまでの活動内容について説明を行いました。

 

3.議論

以上の小高復興デザインセンターからの説明を踏まえて、出席者の皆様からセンターの活動に対するご意見やご示唆を頂くとともに、小高の復興に向けた協働のまちづくりに関する議論を行いました。

 

各部会の活動報告を受けて、出席者の皆様からは、地域の方々の不安を軽減するための情報の発信、若者・子育て世代向けの放射線に関する学習機会の創出、空き家や公共施設の有効活用方策といった具体的なアイディアやご提案をいただきました。

 

また、「建設的な議論を行うため、まず提案を示すことが重要」、「行政区と行政が連携し、世帯だけではなく、個人の帰還等について意向把握を行う必要がある」、「農業の再生に向け、農地や営農に関する意向把握が必要」といった、小高復興デザインセンターの活動のあり方や、協働による取組みの指針となるご意見を頂きました。

 

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▲各部会の活動と今後の方針を説明し、議論を行いました。

 

第2回小高の復興に向けた定例会での議論をもとに、協働のまちづくり、小高復興デザインセンターの活動をより有意義なものとしていきます。

なお、こうした定例会は今後も継続的に実施していきます。第3回は、2016年度内の開催を予定しています。日程や詳細については、決定次第ご報告いたしますので、ぜひご参加ください。