2016年12月15日(木)、「つどいの場づくり」をテーマに第2回つながり部会を開催しました!
行政区でサロン立ち上げに関わられた住民の方、社会福祉協議会、NPO団体の方、行政の担当者、専門家などがみんなで話し合いました。
つながり部会では、広く地域福祉や子供の環境、地域の足などのテーマを対象に、住民の方や地域のNPOなどが抱える課題について、社協や行政、適宜専門家も交えたオープンな話し合いの場を開催していきます。
前回のご報告および各参加者の自己紹介と近況報告を行った後、南相馬市社会福祉協議会の方 より、小高区におけるサロンの現状と課題についてのお話をいただきました。さらに、福島県立医科大学の末永カツ子教授より、「サロンって、なに?」と題し、地域や小高の復興におけるサロンの意義や、小高区でのサロンの開催事例等の紹介をいただき、社会福祉協議会が中心になって開催するサロンだけでなく、広く「つどい場」づくりに向けた課題や実現に向けたアイディアについて話し合いました。
1.小高区におけるサロンの現状について
南相馬市地域福祉協議会の方より、「小高区におけるサロンの現状」についてお話いただきました。
震災前の小高区では、行政区毎に地域サロン活動が盛んに行われていた一方で、震災後、特に仮設住宅等から小高区に帰還された方の交流の場がなく、サロン等を求める声が大きいという現状があるそうです。
こうした状況に対して、最近は、NPOや行政区等によるサロンの立ち上げが始まっていることなどが共有されました。一方で、こうしたサロンに通うための移動手段や、さらに活動を広げるための担い手の課題等も指摘していただきました。
▲社会福祉協議会の方から、サロンの状況についてお話いただいています
2.サロンって、なに?
福島県立医科大学の末永カツ子教授より、地域や小高の復興におけるサロンの意義や、小高区内においてすでに開催されているサロンの事例紹介をいただきました。
サロンは、地域におけるつどいの場ではありますが、地域づくりの場として捉えることで、高齢者にとっての社会参加や地域教育の場ともなりえるといったご指摘をいただきました。
3.全体での意見交換
参加者全員での意見交換を行いました。
冒頭、大富行政区においてサロンづくりに関わる方より、立ち上げの経緯や、現在の状況等について共有いただき、「サロンをきっかけとして、地域やまちの今後について考えていきたい」「一つの行政区だけではなく、西部地区全体での取り組みに繋げていきたい」といったお声をいただきました。
意見交換を通じて、「担い手不足の解消」「移動手段の確保」「サロンを開催するための場所の確保や整備」「支援体制やサロンの開催状況に関する情報発信」等の課題が整理されました。
こうした課題に対し、NPO団体の方からは、サロンまでの移動手段の確保について、一緒に検討したいといったご意見もいただきました。また、「小さなことから活動を始めていき、やりつづけることで、広げていくことが重要」といった声もありました。
▲全体での意見交換の様子
今回の議論を踏まえ、地域によるサロンをはじめとした「つどいの場」づくりを支える仕組みづくりの検討を進めてまいります。
また、第3回つながり部会は、2017年春頃に開催予定です。
参加者が様々なアイディアを出し合えるフラットな場にしたいと考えております。どうぞお気軽にご参加ください。