第1回まちなか部会を開催しました!

11/25(金)に、第2回のまちなか部会を開催しました。

※小高復興デザインセンターでは、「まちなか」「生業」「つながり」「災害リスク」のテーマごとに協働の場をつくり、復興を進めていきます。私たちはその協働の場を「部会」と呼んでいます。
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▲小高区役所 安部区役所長より開会の挨拶

第2回まちなか部会は、「まちなかの課題と資源」、「まちなか実践プロジェクト」の2つをテーマに行いました。それぞれのテーマで、センターの調査報告と提案を行った後に、まちなかで活動されている方々、行政区長さん、行政の関係職員など、参加者の皆様と議論を交わしました。

1.まちなかの課題と資源について

初めに、小高復興デザインセンターで行った調査などを基に、皆様からご意見をいただき、まちなかの課題と資源について共有しました。

まちなかの抱える問題としては、人口減少や高齢化による「まちの担い手の不足」、空き地・空き家の増加や歴史的建造物の消失、鳥獣害の増加といった「空間の荒廃」、飲食店や商店、医療介護サービスの不足、新聞・広報配達の不全といった「生活サービスの不足」が挙げられました。

一方で、復興の契機としては、ボランティアの方や企業、研究者、学生など、小高の外から訪れる人の増加や、小高内外の人が集う交流の場の誕生などが挙げられました。

これらを踏まえ、センターからは、まちなかの復興像として「小高の人々だけでなく、小高の外の人々と共に継がれるまち」を提起し、そのために取り組む課題として、①増加する空き家・空き地への対処、②小高のまちなかを象徴
する空間の継承、③小高外の人との関わりの強化を主な課題として取り組むことを提案しました。

%e3%81%be%e3%81%a1%e3%81%aa%e3%81%8b2_1▲センターから、調査の報告と、復興に向けた提案を行いました。

議論では、「将来の担い手である若者のたまれる居場所が必要」、「世代別に問題を整理してみる必要がある」といった意見や、「外の人との関わりは確かに重要だが、『小高の外の人々と共に継がれるまち』とするには、ボランティアの方々など、小高に関わりを持ち続けてくださっている人にもっと話を聞くべき」といった提案、さらに、部会で扱う課題として「都市計画的な課題に絞った方がよいのではないか」、「まずはできることから始めるべき」といった意見をいただきました。

後は、できることから実践していく中で、部会としてどのような課題に取り組むかについてもより明確にして共有していきたいと思います。

2.まちなか実践プロジェクトについて

後半は、実践に向けた議論の足がかりとして、センターから実践プロジェクトの提案を行い、皆様から意見や提案をいただきました。

まちなかで増加する空き家を活用した「空き家下宿プロジェクト」に関しては、「住まいの話は最も優先度が高い」、「高校生の下宿先として展開できるとなおよい。ゆくゆくは、工業のプロを小高のまちなかで育てていけるような形につなげていきたい。」、「ボランティアの方などの宿泊先としても裾野を広げて考えるとよい」といった意見が出ました。

また、空き地を利用した「まちなか菜園プロジェクト」に関しては、「以前に別の場所で菜園を行った時の資材があるので、実際にやる場合は協力できる」といった助言や、「どのような需要があるかもう少し丁寧に話を聞くべき」、「定期的に市場を開くなど、作った後の使い方も幅広く考えるべき」といった指摘をいただきました。

今後は、今回いただいた意見を参考に、優先度の高いもの、取り組みやすいものから実践を進めるチームを組織し、一歩ずつ実践の取り組みを増やしていきたいと思います。

第3回のまちなか部会は、今年度末に開催予定です。日にちが決まりましたら、HPやFacebookなどで告知いたします。ぜひふるってご参加ください。