小高復興デザインセンターを閉じるにあたって

2014年から小高に通い始めた余所者の私たちを、小高の皆様は、常に前向きに受け入れてくださいました。最初の2年程は、小高区地域協議会の皆様が対応してくださり、仮設住宅の集会所などで、昔の小高での暮らしや現在の避難生活について様々なお話を伺いました。また、南相馬市小高区役所の地域振興課とつないでくださいました。

2016年からは、住民の主体的な取り組みを支えるための協働の場として、南相馬市と東京大学の共同運営による小高復興デザインセンターの立ち上げとなりました。社協会館を借用するにあたっては、小高区役所のみならず、社会福祉協議会にも大変お世話になりました。机や椅子、電子レンジや冷蔵庫など、住民の皆様に持ち寄っていただきました。

2018年度までの3年間で、まちなかの空き地を使うという試みや、行政区という単位で生活環境を整えていくという試みを、ご一緒できたことを大変嬉しく思っています。

現在も、ガーデニング・ディの開催を支援する等まちなか菜園活用を継続しておりますが、小高復興デザインセンターという形の必要はなくなり、2022年度をもって小高復興デザインセンターは閉じることにいたしました。東京大学有志チームもそれぞれ移動した先で、小高との新たなつながりを模索することにいたします。

これまで本当に多くの皆様からいただいたご交誼に、メンバー一同、心から感謝しています。どうもありがとうございました。また小高のどこかでお会いすることもあろうかと思いますが、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

2023年2月末日
小高復興デザインセンター