福島第一原発事故発生に伴う避難及び再定住は、当初から重要なテーマだと考えており、実践と並行して調査を行ってきました。避難と帰還、再定住のプロセスの整理に当たっては、小高区内の各行政区や近隣の被災自治体との比較など、俯瞰的なアプローチも心がけています。

4. では、自治活動をはじめとする行政区の持続的な運営が課題と指摘しています。5. では、2016年4月〜2017年3月に各行政区の集会所で開催された座談会の結果をまとめています。地区によって共通する課題、異なる課題が存在していることがわかりました。7. では、小高区と浪江町について、住民の帰還状況や中心市街地の家屋解体・再建状況の比較を行っています。8. では、執筆時点で町域の全てが帰還困難区域に指定されていた双葉町をはじめとする被災7自治体についての比較を行っています。


  1. 複合被災地・福島県南相馬市小高区の地域構想:多様な集落の集合体としての復興
    窪田亜矢, 益邑明伸, 李美沙, 日本建築学会大会(関東)農村計画部門研究協議会資料「災害としなやかに付き合う知恵-集落計画にどう活かすか-」, pp. 43-46, 2015年
  1. 地域を持続させる二つの方法:『被災の記憶の継承』と『復興に向けた歴史の共有』
    窪田亜矢, 月刊文化財, 文化庁, 通巻632号, pp. 14-17, 2016年
  1. 五年目の復興計画を検証する:津波被災地と原発被災地の二つの事例から
    窪田亜矢, 都市問題, 公益財団法人後藤・安田記念東京都市研究所, Vol. 107, No. 3,「復興の現在 -震災から5年」, pp. 88-96, 2016年
  1. 福島第一原発事故に伴う旧避難指示区域内における帰還の現状と課題:
    南相馬市小高区を事例として
    益邑明伸, 窪田亜矢,李美沙, 萩原拓也, 太田慈乃, 日本建築学会大会(中国)農村計画部門研究協議会資料「住み継がれるカタチ:限界の先へ住み継ぐ意思」, pp. 43-46, 2017年
    • keywords: 避難指示区域 帰還 再定住 災害復興
  1. 避難指示解除後の自治体の取組みから見えてきた課題:
    南相馬市小高区における行政区座談会を通じて
    李美沙, 窪田亜矢,萩原拓也, 益邑明伸, 日本建築学会大会学術講演梗概集, 2017年
    • keywords: 行政区 複合災害 避難指示解除 座談会
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  1. 小高復興デザインセンター設置の経緯とこれまでの活動概要:
    避難指示解除を迎えた原発被災地域・南相馬市小高区の実態把握と復興に向けた取り組み〜その1

    窪田亜矢, 李美沙, 萩原拓也, 益邑明伸, 北原麻理奈, 新妻直人, 水上俊太, 井本佐保里, 鈴木亮平, 日本建築学会大会学術講演梗概集(都市計画), 2018年
    • keywords: 原発被災地域 復興 小高復興デザインセンター 行政区 構想
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  1. 南相馬市小高区と浪江町の避難指示解除後の実態比較からの考察:
    避難指示解除を迎えた原発被災地域・南相馬市小高区の実態把握と復興に向けた取り組み〜その5

    窪田亜矢, 李美沙, 萩原拓也, 益邑明伸, 北原麻理奈, 新妻直人, 水上俊太, 井本佐保里, 鈴木亮平, 日本建築学会大会学術講演梗概集(都市計画), 2018年
    • keywords: 原発被災地域 福島県浪江町 帰還 家屋解体
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  1. 原発被災地域における七自治体の特徴に関する比較考察:
    原発被災地域における小高復興デザインセンターの取り組み〜その3

    窪田亜矢, 萩原拓也, 奥澤理恵子, 李美沙, 小原寛士, 新妻直人, 北原麻理奈, 鈴木亮平, 日本建築学会大会学術講演梗概集(都市計画), 2019年
    • keywords: 原発被災地域 相双地域 避難指示解除 復興 帰還
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  1. 原発被災地域におけるゾーニングに関する研究:
    福島第一原発被災地域の緊急避難・応急避難・長期化避難の三つの期間を対象として

    窪田亜矢, 日本建築学会計画系論文集, Vol. 84, No. 763, pp. 1947-1956, 2019年
    • keywords: ゾーニング 復興計画 復興事業 中間領域 空間計画
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  1. 原発被災地域における土地利用手法の構築に向けた事例研究:
    小高を基点にした,被害と復興の実態把握と検証
    黒本剛史, 窪田亜矢, 李美沙, 住総研研究論文集・実践研究報告集, Vol. 47, pp. 121-130, 2021年